新たな髙島野十郎展―4つのキセキの物語 

明治23年に現在の福岡県久留米市に生まれた洋画家・髙島野十郎(1890-1975)は、生前にはほぼ無名でありながら、没後に注目を集めるに至った洋画家です。美術団体に背を向けた姿勢や超俗的な生活態度、徹底的な写実、仏教への信仰に裏付けられた「蝋燭」や「月」の作品群など、近代日本の洋画家のなかでも類例のない個性や作品によって、今日では幅広い人気を得ています。 当館は野十郎の画業に初めて光を当て、以後も彼の業績の調査や紹介に努めてきました。この営為を評価いただき、昨年度、ある美術愛好家から野十郎の作品15点の寄贈を受けました。神秘的な雰囲気の漂う風景画《春雨》をはじめ新出作品が含まれ、当館の野十郎コ … 続きを読む 新たな髙島野十郎展―4つのキセキの物語