福岡県立ふくおかけんりつ美術館びじゅつかんについて

福岡県立美術館は美術と向き合い、人に寄り添う場でありたいと願っています。

この美術館をどう利用し、どう楽しむかは皆さんの自由です。展覧会をひとり静かに見るのも、誰かと会話しながら見るのもいいでしょう。自分がつくった作品を発表することもできます。美術図書室で画集をめくったり、カフェで一服しながら時間を過ごすのも素敵です。椅子に座ってぼんやりと休憩してもらっても構いません。あるいはこうやってホームページを眺めてもらってもうれしいことです。

撮影:花田朋子

撮影:花田朋子

美術館には美術館にしかない時間の流れ方があります。その時間の流れに一時でも身を置いてみたいと思ってくださるすべての人にここは開かれ、すべての人を待ちつづけています。ここが一人ひとりの心安らぐ居場所となればうれしく思います。

美術館の活動

福岡県にゆかりのある作家の作品、福岡県の美術動向に関わる作品を中心に収集し、その調査研究をもとにした成果を企画展やコレクション展でご紹介しています。美術ファンに向けての展覧会はもちろんながら、たとえば子どもから大人までそれぞれに楽しむことのできる場も意欲的につくっています。近年ではワークショップやイベントも多彩に展開しています。

撮影:花田朋子

撮影:花田朋子

撮影:花田朋子

撮影:花田朋子

また美術図書室では、ゆっくりとした時間を過ごしてもらうことができます。美術に関する図書約3万冊や最新の雑誌等が閲覧可能です。全国の美術館情報が入手できるのも重宝です。

ほかにも長い歴史を誇る公募展「福岡県美術展覧会(県展)」や県内各所での移動美術館展の開催、独自のプログラムによる学校団体鑑賞の受け入れ、ギャラリートークやレクチャーの実施、美術館ニュースレターの発行など、活動は多岐にわたります。

美術館の歴史と現在

福岡市天神に位置する須崎公園内の現在の地に、図書館と美術ギャラリーの併設施設として福岡県文化会館がオープンしたのが昭和39年(1964年)11月3日。建築家・佐藤武夫は「福岡県文化の象徴」となることを願って建物を設計したといいます。その文化会館を前身とし、昭和60年(1985年)11月3日に全面改装を経て、福岡県立美術館は再スタートを切りました。

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旧・文化会館時代に開催された「ツタンカーメン展」では入場を待つ人たちの列が須崎公園まで伸び、噴水を何周も巻いていたといまも語り草になっています。また、戦後美術の動向に一石を投じた前衛美術家集団「九州派」の過激な活動の舞台にもなりました。自主企画展では福岡県ゆかりの作家たちを数々紹介し、高い評価を得てきました。

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全面改装した福岡県立美術館でもその業績を受け継ぎ、発展させています。さらに開館記念展となった「現代美術の展望 変貌するイマジネーション」に象徴されるように、いま生まれつつあるアートシーンにも目を向け、積極的に紹介しています。