2019年10月5日
本日10月5日(土)に、「新たな髙島野十郎展」がオープンしました!皆様に展覧会を深く味わっていただくため、本日より会期終了後まで、髙島野十郎展に関する担当学芸員による記事を不定期でアップしていきたいと思います。
第1回目は、本展で初公開となった奇跡の新発見作品《廃墟 横浜南京町》についてです。
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髙島野十郎「廃墟 横浜南京町」大正12年(1923)、個人蔵
今回の「新たな髙島野十郎展」でぜひともご覧いただきたい作品の
大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災で被災した
当時、野十郎はすでに個展も開き、青年画家として東京で活躍して
時事的な主題や対象を描いた野十郎の作品は、これまで見つかって
なぜ関東大震災に関わる作品を描いたのか。本作の左上にサインと
移りゆく時代や世相に関わりのない対象を描く野十郎になにがあっ
(担当学芸員/西本匡伸)