2015年11月17日(火)
「紙、やどる形」展の最終日である11月23日(祝・月)の16:00からアーティストによるクロージング・トークを開催します。作品について作家から直接お話を聞けるチャンス。すでに展覧会をご覧になったかたも、まだご覧になっていないかたもぜひ、この機会に、展覧会をお楽しみください。
「紙、やどる形」展クロージング・トーク
【日時】11月23日(祝・月) 16:00~
【会場】福岡県立美術館4階展示室
【話者】鈴木淳、武内貴子、黒田久美子
*参加無料ですが、展覧会場内で行いますので、入場チケットをご用意ください。
「紙、やどる形」展は11月23日まで。のこり1週間をきりました。お見逃し無く。
2015年11月12日(木)
美術館を活用した図工美術の教育普及を目的とした図工・美術教師の交流会「けんびスクールネット」を今年も開催します。今回のテーマは「つながろう造形教育」。岡山大学大学院 教授 大橋功先生を講師にお迎えし、次期学習指導要領への動向等をふまえて、図工美術に何が求められているのかなどについて、一緒に考えていける機会にしたいと思います。 また、今回は小・中学校の実践報告もあります。小学校の報告者である福岡市立多々良小学校の宗貞臣先生は、今年の8月に熊本で開催された九州造形教育研究大会でも実践発表をされており、その貴重な実践内容を今回御報告いただきます。 県内で図工・美術教育に携わっておられる先生方の多くの御参加をお待ちしています。
1日時
平成27年11月28日(土)
2受付場所
福岡県立美術館 4階 視聴覚室
3参加について
対象は福岡県の学校に勤務する図画工作・美術科の先生(保育園・幼稚園、小・中・高等学校・特別支援学校を含む)です。参加希望の方は平成27年度第1回けんびスクールネット申込シート(FAX)にてお申し込みください。<申し込みは平成27年11月26日(木)>までです。
4日程
受付(13:00~13:30)
活動(13:30~16:00)※時間の表示に誤りがございました。左記の時間帯で開催いたします。
5参加費
無料
6連絡・問い合わせ
福岡県立美術館 普及課(担当:松藤)
〒810-0001福岡市中央区天神5-2-1
TEL:092-715-3551 FAX:092-715-3552
E-mail:fpart-f@lime.ocn.ne.jp (普及課アドレス)
2015年11月11日(水)
福岡県高等学校芸術・文化連盟(高文連)は昭和61年に発足しました。本展覧会は高文連の最大の大会であり、この大会で来年度開催される全国大会や九州大会への推薦が決まる重要な大会です。福岡県下174校の加盟校から優秀な作品が集まり展示室内は活気があふれています。絵画、デザイン、工芸、彫刻の4部門からなり、本年は492作品を展示しています。(会場3階1・2・3・4号室、1階彫刻展示室 入場無料)
2015年11月3日(火)
いまから51年前の1964年11月3日に福岡県文化会館が開館し、30年前の1985年11月3日に福岡県立美術館となりました。図書館と美術ギャラリーの併設施設であった文化会館の建物を改築し、基本的な躯体は活かしながらのリニューアルオープン。つまりケンビは51歳の身体に30歳の精神を持つ、とでも例えられましょうか。ちょっとちくはぐではありますが、ちぐはぐだからこそここを訪れる(あるいはいつか訪れるかもしれない)すべての人に寄り添うこともできるのだと自負しています。
今日、あらためて私たちスタッフそして福岡県立美術館の願いを確認し、これからもここが自由を知り、自由に触れ、自由を手に入れることのできる場となるように開いていきたいと思います。どう楽しむかはみなさん次第です。30歳のケンビを、どうぞよろしく。(竹口)
2015年11月3日(火)
この写真展は福岡県高等学校芸術・文化連盟に加盟する高校の写真部生徒による写真展で、今年は66校、586名の生徒から応募があり、応募総数3,899点でした。その中から選ばれた180点の入賞作品に加え、今年6月に宮崎県で開催された九州高文連写真展の出品作品10点と、同県予選での特選作品20点の合計210点を展示しています。(会場 3階1・2号室 入場無料)
この展覧会は、福岡市内に残る史跡や神社、仏閣、古くから人々に親しまれてきた街道筋の街並みをスケッチした風景画の作品展です。今回は「箱崎宮」「櫛田神社」「唐人町市場」など福岡市内の風景や「耳納連山」などの福岡県内の風景、計54点を出品しています。(会場 3階3・4号室 入場無料)
石川裕子を代表として福岡近郊の女性陶芸家の集まりで、年1回の作品発表を通して親睦と技術の向上を図っています。今年は「彫り」をテーマにした特別展示を行っています。(会場 1階彫刻展示室 入場無料)
2015年10月31日(土)
「没後40年 髙島野十郎展」開催まであと1ヶ月あまりとなり、展示やイベントの準備も着々と進んでいます。このたび展覧会の情報をいち早くお知らせする展覧会オフィシャルサイトがリニューアルされました。
野十郎展オフィシャルサイト
→ http://www.tnc.co.jp/takashimayajuro40/ (クリックすると移動します)
今回のリニューアルで特に注目していただきたいのは「作品紹介」のページ。展覧会担当学芸員が展示作品を数点ピックアップし、そのみどころをご紹介しています。普段当館では見ることができない野十郎作品のほか、作品に描かれた場所などの調査成果にも触れています。野十郎の絵画世界の深遠さを堪能する展覧会の雰囲気を、ひと足早く味わっていただけるのではないでしょうか。随時更新予定ですので、気になったときには覗いてみてくださいね。
また、各種イベントのご案内ページもあります。展覧会も近付き、次第に各イベントへのお申し込みも多くなってきました。事前予約が必要なイベントは先着順での受付になりますので、気になるものはぜひお早めにお申し込みください。
「福岡県立美術館開館30周年記念 没後40年 髙島野十郎展」は平成27年12月4日(金)から平成28年1月31日(日)までの開催です。個人で大事に所蔵されている作品が多い髙島野十郎。本展では150点の作品が一堂に会するまたとない機会となります。
この冬にみなさまにお会いできるのを、心よりお待ちしております。(横山)
2015年10月26日(月)
1年前のあのピースフルな眺めを超えるような秋晴れの1日でした。先日の10月25日、ケンビが建つ須崎公園で開催されたNORTH TENJIN PICNICS 2015は、須崎公園を愛する人たちが集まって始めたイベント。まちの真ん中の公園でのんびりとピクニックするような時間を過ごしてほしい。そんな想いがつまっています。フードありグッズあり、音楽ライヴもあればワークショップもある。なにより芝生には無料のピクニックシートが広がっています。普段はしずかで閑散とした須崎公園が、たくさんの人たちの笑顔でいっぱいになりました。
去年から始まったこのイベントも今年で2回目。目の前にこんなに素敵な眺めが広がるんだったらケンビもぜひ共有したい!と今年は協賛に入れてもらい、ワークショップで参加。九州を中心に活動を展開しているアーティストレーベル Henry & Mathewの6人といっしょに「スザキの森のミノムシたち」を行いました。噴水のそばでは大きなミノムシをみんなで、ケンビの前では小さなミノムシを思い思いにつくってもらうという内容。予約待ちが続くほどの大盛況で、キュートなミノムシたちがたくさんできあがりました。
大きなミノムシは「紙、やどる形」展の開催中、4階会場外の廊下に展示します。ワークショップに参加された方もそうでない方も、カラフルな洋服をまとったミノムシに会いに来てくださいね。(竹口)
2015年10月19日(月)
よく晴れた10月17日18日の2日間、八女和紙ワークショップ&バスツアー「紙でつなごう!ビジュツとコウゲイ まなびひろがる八女和紙ワールド」を開催しました。
参加くださった13名ほどの方に事前にお願いしていたのは「ネット状のものや、糸や繊維、果物などの立体物をお持ちください」ということ。いったい何をするのかも明らかにされず、「八女手すき和紙のワークショップなんだから和紙を使った絵手紙制作や手すき体験ができるのかも」と期待されていた方もいらしたようですが、その期待をきっぱりと裏切り、紙という素材を通して「形をつくるというのはどういうことか」「形に向き合うというのはどういうことか」を、手を動かしながら考える2日間となりました。
紙で形をつくると言うと、いろいろな紙を切ったりちぎったり貼ったりしながら立体物をつくるワークショップを想像するかもしれませんが、「紙、やどる形」の出品作家でもあるバスケタリー作家の関島寿子さんをメイン講師にした1日目のワークショップでは、紙の原料を様々な編み目のネットに通したりかけたりしていきなり形に漉くという実験を繰り返しました。そうすることで紙というものに対する固定観念がひっくり返されるだけでなく、紙の原料となるパルプや形に漉くための素材が持つたくさんの特徴を発見し、その特徴を活かす作業がどういうものかを考え、作業から形に導くために思考を抽象化し、その結果をまた次の形づくりに活かしていくという循環が生まれます。手を動かし続けて考え続けてつくり続けることで、私たちは周りの自然に対する感覚が研ぎ澄まされていくだけでなく、自分自身に対する眼差しを深めていくことができるのです。
関島さんが発する一言一言に参加者たちがやる気をぐんぐん引き出されていくそんな場が、私にとってはまるで魔法のように映りました。
2日目はバスをチャーターして実際に八女まで行きました。コーディネートはもちろん牛島智子さん。いまはごくわずかしか残っていない八女手すき和紙の工房を見学したり、八女和紙の原料となる楮(こうぞ)を栽培されている畑を見学したりして、午後は牛島さんの仕事場に到着。自然豊かでとても気持ちのいい風が吹く、そしてワクワク感とドキドキ感にあふれた、まるで牛島さんその人を場所にしたような仕事場です。
ここで参加者たちは1日目につくったそれぞれの作品にすこし手を加えてから、全員で鑑賞会を行いました。ポイントは、一人の作品に全員が言葉を寄せるということ。感じたことを言葉にすることで鑑賞を深めるだけでなく、自分のつくった作品に寄せられた言葉を知ることで「どうしてこれをつくったのか」が自分のなかで意識化されるのです。
とはいえ、そんなにハードコアなプログラムではありません。牛島さんが用意くださったあんころ餅やお手製の干し柿、さしみこんにゃく(和紙づくりにこんにゃく糊が活かされることもあるのです)をおやつにお茶会をしながらのまったりムード。和紙の原料からつくった作品を言葉にしたり、和紙をつくるときに使用される食物を食べたり、あるいは牛島さんが八女和紙を素材にしてつくったというろうそくを象った巨大な座布団を撫でてみたりと、コンセプトは「和紙を身体化すること」。コンセプトが見事に実現された証にみんなすっかり満腹になったおなかを抱えて、一路福岡ケンビへと戻ってきました。
宝物のような種がたくさん撒かれた二日間でした。参加者みなさんの暮らしのなかで、いろんな芽吹きがあればうれしく思います。とはいえ、企画した私自身が参加者の誰よりもたくさんの種を授けてもらったと悦んでいるのですが(笑 (竹口)
ご協力いただいた方々
松尾陽市製紙所、溝田製紙所、古川利治さん(楮畑)