福岡県立美術館では、福岡県にゆかりのある作家の作品、福岡県内の美術動向に関わる作品を中心に収集保存しています。近世から近現代にわたる幅広いジャンルの美術資料を約1万点所蔵し、その調査研究の成果を企画展やコレクション展でご紹介しています。
福岡県は、明治期以降の日本における絵画の近代化に貢献した数多くの洋画家を輩出しています。当館では、坂本繁二郎、髙島野十郎、児島善三郎、中村研一、中村琢二、古賀春江、野見山暁治など福岡にゆかりある作家の作品を主に所蔵しています。中でも長年調査に取り組んできた髙島野十郎については、約140点に及ぶ国内随一のコレクションを誇ります。
尾形家絵画資料とは、江戸時代、黒田藩に絵師として仕えた尾形家において代々引き継がれてきた約4,700点のふん本(模写、下絵等)をさします。これらは、福岡における狩野派の伝播を物語る大変貴重な資料群です。福岡県指定文化財。
博多織や久留米絣などの染織、上野焼や小石原焼に代表される陶芸など福岡県内の工芸を数多く所蔵しています。また九州内の古陶磁約400点を丹念に収集した旧久我コレクションも所蔵しています。
近年、鹿児島寿蔵(紙塑人形)、豊福知徳(彫刻、デッサン)、野見山暁治(油彩画)、江上茂雄(クレヨン・クレパス画)の作品の大型寄贈を受けました。日々新しく生み出される現代の表現にも目を向け、作家や関係者の協力を得ながらコレクションの充実に努めています。
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