福岡県立美術館
Fukuoka Prefectural Museum of Art
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ホーム展覧会・イベントイベント一覧トヨダヒトシ 映像日記/スライドショー  @西中洲・貴賓館

[当館企画協力]

トヨダヒトシ 映像日記/スライドショー  @西中洲・貴賓館

*本イベントの主催は、旧福岡県公会堂貴賓館の指定管理者である株式会社 日比谷花壇です。開催、予約受付は、旧福岡県公会堂貴賓館で行います。当館では、予約受付は行っておりませんのでお間違えの無いようご留意ください。

 

《NAZUNA》より

《spoonfulriver》より

 6月9日(土)、10日(日)の2夜連続、福岡市西中洲にある明治時代の情緒漂う洋館、
旧福岡県公会堂貴賓館において「卜ヨダヒトシ 映像日記/スライドショー」が開催され
ます。2016年秋、福岡県立美術館で人気を博した写真家トヨダヒトシの上映会が、福岡で
再び!

主  催  株式会社 日比谷花壇
協  力  専門学校九州ビジュアルアーツ
企画協力  福岡県立美術館

*6月9日の予約受付は、定員に達したため終了しました。(2016/06/07更新)
*6月10日分のメールでの予約受付は、終了しました。残席については、前日まではお電話にて貴賓館へお問い合わせください。(2018/06/09更新)

 

■概要

写真家トヨダヒトシ(1963- )は、20年以上にわたりニューヨークを拠点に自身の日々
の生活の中で写真作品の制作に取り組んできました。その発表方法は、スクリーンに投影
するスライドショーのみ。数百枚にものぼる35mmフィルムのスライドは、トヨダ自身が
操作するアナログの映写機によって静かに投影されていきます。写真を印画紙に焼き付け
る方法をとらないトヨダの作品は、写真というメディアについて今一度立ち止まり考える
手がかりにもなることでしょう。

「闇に挟まれながらスクリーンに現れる“像”は手を伸ばしても掴むことは出来ず、日々の
中での失敗やよろこびのように、時間に押し流され消えていく。」
(トヨダヒトシ)

トヨダは、スクリーンに映る写真と写真の間の一瞬の「闇」にも目を向けてほしいとい
います。投影される写真、闇、そして時折はさまれるテキスト。それらの連続で綴る、
ニューヨークと日本での日々。この度、数ある作品の中から、2001年に起きた、9.11
ニューヨーク同時多発テロを端緒とする《NAZUNA》(2004-2018)、その続編とも
いえる《spoonfulriver》(2007-2018)の2作品を上映。今宵、歴史ある重要文化財・
旧福岡県公会堂貴賓館は、時間、場所、記憶が交わる空間となることでしょう。

text: 岡部るい(福岡県立美術館学芸員)

 

第1夜 2018/6/9(土)  開場18:30- 開演19:00-
《NAZUNA》(2004-2018 / 90min. / 35mm slide film / silent)

9.11.01/うろたえたNY/11年振りの秋の東京を訪れた/日本のアーミッシュの村へ/アフ
ガニスタンへの空爆は続く/ただ、/やがて来た春/長くなる滞在/写真に撮ったこと、撮
れなかったこと、撮らなかったこと/白く小さな/東京/秋/雨/見続けること

ある夏のブルックリンの裏庭から始まる、1年数ヶ月の日々を綴った長編スライドショー。

 

第2夜 2018/6/10(日) 開場18:30- 開演19:00-
《spoonfulriver》(2007-2018 / 70min. / 35mm slide film / silent)

川の眺め/このありふれた日/いくつかの旅をした/名もない出来事/コペンハーゲン/残
された言葉/今も/東京/水のように/窓に映ったもの/想いを遂げることと幸せになるこ
とは同じではないかもしれない/集めた光/去ってゆく/ニューヨーク/ひと匙の河

2005年春先のニューヨークの平凡な道から始まる。忘れえぬ人に宛てた手紙のような。映
像日記第五作。

 



■開催日時等

日  時 2018年6月 9日 (土)  《NAZUNA》 (2004-2018)
2018年6月10日 (日)  《spoonfulriver》 (2007-2018)
各日 開場18:30-  開演19:00-
会  場 旧福岡県公会堂貴賓館(福岡市中央区西中洲6-29)
定  員 各日 30名(要予約)
料  金 1日券 1,500円
2日間セット券(ワンドリンク付き) 3,000円

 

 

■予約申込み

旧福岡県公会堂貴賓館 HPからご予約ください。
2018年6月 9日(土)《NAZUNA》のご予約はこちらをクリック
*6月9日の予約受付は、定員に達したため終了しました。(2018/06/07更新)
2018年6月10日(日)《spoonfulriver》のご予約はこちらをクリック
*6月10日分のメールでの予約受付は、終了しました。残席については、前日まではお電話にて貴賓館へお問い合わせください。(2018/06/09更新)

旧福岡県公会堂貴賓館
Tel 092-751-4416 受付時間9:00-18:00(月曜休館)
*福岡県立美術館では予約受付を行っておりませんのでお間違えの無いようご留意ください。

*当日受付に関して
当日キャンセルがある場合にのみ、貴賓館にて当日受付を18:45から行います。

 

 

■作家紹介

トヨダヒトシ(1963- )

写真家。1993年よりニューヨークを拠点に写真を用いた「映像日記」作品の制作・上映に
取り組む。ブロードウェイ沿いの駐車場やチャイナタウンの公園、教会、劇場等のパブリッ
クスペースにおいて、アナログのスライド映写機を自ら操作し上映するライブスライド
ショーという形式で発表を始める。アメリカと日本を行き来しながら制作、屋内外での上
映を続け、2005年からジョナス・メカス氏主催のAnthology Film Archives (ニューヨー
ク)のほか、2007年には映像の国際フェスティバルImages Festival(トロント)で反響を
呼び、アカデミー賞公式認定国際映画祭第47回Ann Arbor Film Festival(ミシガン)、
第7回Time-Based Art Festival(ポートランド)他多数、国際的な映画祭や芸術祭にて
招待上映。2012年、日本に拠点を移す。近年では、ヨコハマトリエンナーレ2014 、2015
年神奈川県立近代美術館・鎌倉館ク口―ジングイベン卜、2016年原美術館(東京)、福岡県
立美術館、2017年宮城県美術館のみならず、三内丸山遺跡(青森)や山奥にある廃校の校
庭、寺社などの屋内外において、その夜限りの特別な上映空間を作り上げる。

福岡県立美術館での上映風景(2016)

 

■会場紹介

国指定重要文化財・旧福岡県公会堂貴賓館

西中洲に立つ旧福岡県公会堂貴賓館は、明治43年(1910)に開催された第13回九州沖縄八
県連合共進会の来賓接待所として使用する為に、旧福岡県庁舎なども手掛けた三條栄三郎
(福岡県土木部建築主任技師)によって設計・監督され、建造されました。その後、閑院
宮御夫婦の宿泊所として使用されるなど貴賓館としての役割を経て、福岡県高等裁判所、
福岡県農林事務所、福岡県教育委員会の庁舎として使用されていました。福岡県庁の移転
に伴い、フレンチルネサンス風の木造建築として、”数少ない明治時代の木造公共建築の
遺構として貴重”という文化庁の答申により、昭和59年 (1982)に国指定重要文化財と
なり、現在は一般公開されています。(管理者:福岡県教育委員会、指定管理者:日比谷
花壇)

 


■本イベントに関する問合せ
旧福岡県公会堂貴賓館
〒810-0002 福岡市中央区西中洲6-29
Tel 092-751-4416

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