福岡県立美術館
Fukuoka Prefectural Museum of Art
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開館30周年記念 コレクション展連続企画2014-15 第1弾 特集「福岡の近代洋画」

児島善三郎「代々木の原」昭和9年(1934)、第5回独立展

児島善三郎「代々木の原」昭和9年(1934)、第5回独立展

福岡県立美術館は2015年で開館30周年を迎えます。その前身である福岡県文化会館も含めた約50年という長い歴史の中で、多彩なコレクションを築いてきました。本展は、開館30周年を迎える2015年へ向けてのコレクション展連続企画の第1弾です。以後も日本画、彫刻、工芸、現代美術と各ジャンルを担当学芸員それぞれの視点でご紹介します。

*特集「福岡の近代洋画」*
1.福岡県立美術館の歩み
福岡県文化会館・福岡県立美術館で開催した近代洋画に関する展覧会を、作品と関連資料を通して回顧し、当館の活動の歩みを振り返ります。

2.「二科」の歩み―二科と福岡
旧弊的な官展アカデミズムに反旗をひるがえした梅原龍三郎や坂本繁二郎らが集い、在野の美術団体として二科会を結成したのは1914年、今からちょうど100年前のことです。西洋の新しい美術を積極的に受容する土壌となった二科会は、その後の前衛美術運動の先駆となりました。二科会結成100年を記念するこの特集展示では、坂本繁二郎や古賀春江ら福岡出身の二科会作家を軸としながら、二科会が対抗した官展、さらには二科会から派生した独立美術協会や一水会、二紀会などにも注目し、その活動の軌跡を辿ります。また1934年に設立され、戦後においても豊かな活動の広がりを見せた二科西人社にも着目し、二科会が福岡の洋画壇にもたらしたものを検証することで、福岡の近代洋画の形成と歩みを振り返ります。

(担当学芸員/高山百合)

*関連イベント*
講演会
1)「「福岡の近代洋画」にとっての福岡とは如何なるものぞ」
日時/2014年12月13日(土) 14:00~15:30
講師/西本匡伸(福岡県立美術館副館長)
*2階会議室にて、参加無料

2)「福岡における二科会の活動と展開」
日時/2015年1月24日(土) 14:00~15:30
講師/高山百合(福岡県立美術館学芸員・本展担当)
*4階視聴覚室にて(定員約80名)、参加無料

学芸員によるギャラリートーク
毎週土曜日14時より40分程度 (ただし、上記講演会の日(12/13、1/24)を除く)

古賀春江「窓」

古賀春江「窓」昭和2年(1927)、第14回二科展、福岡県立美術館蔵

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中村琢二「仙丈岳を望む」昭和50年(1975)、福岡県立美術館蔵

坂本繁二郎「柿」

坂本繁二郎「柿」大正14年(1925)、第12回二科展、福岡県立美術館蔵

高島野十郎「すいれんの池」

髙島野十郎「すいれんの池」昭和24年(1949)、福岡県立美術館蔵

サイゴンの夢

中村研一「サイゴンの夢」昭和22年(1947)、第3回日展、福岡県立美術館蔵

★コレクション展連続企画2014-15★
第2弾:日本画・彫刻 (担当学芸員/魚里洋一)
第3弾:現代美術 (担当学芸員/藤本真帆)
第4弾:工芸 (担当学芸員/竹口浩司)

*なお、本展に3点出品している柴川敏之作品は、12月23日より九州芸文館で開催されている下記の展覧会とのコラボレーション企画です。

「2000年後のピラミッド 柴川敏之」展
会期/2014年12月23日(火・祝)~2015年2月15日(日)
会場/九州芸文館 〒833-0015 福岡県筑後市大字津島1131
*展覧会の詳細については→こちら

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