福岡県立美術館
Fukuoka Prefectural Museum of Art
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開館30周年記念 コレクション展連続企画 第2弾

特集 福岡の日本画と彫刻

福岡の近代美術において、洋画の層の厚さはもちろんですが、日本画と彫刻の両分野でも優れた作家を輩出していることは意外に知られていません。本展では、当館コレクションから日本画と彫刻の優品を精選し、一部展示替えを行いながら、約80点を紹介いたします。
まず日本画では、明治期に南画の中西耕石や歴史画の川辺御楯らが大家として名を残し、大正から昭和にかけては、院展で独自の画業を重ねた冨田溪仙を筆頭に、官展で活躍した水上泰生、吉村忠夫など、あるいは戦後の福岡で抽象表現に取り組んだ上田宇三郎らの俊英が注目されます。
一方、彫刻では、後半生を太宰府に真で、日展などに出品を重ねた冨永朝堂が、彫刻のみならず福岡の美術界にとって大きな存在であり続けました。朝堂を中心に、その師匠で、近代木彫界を代表する山崎朝雲、弟子で、穴を穿つ独自のスタイルで国際的に活躍する豊福知徳、あるいはライバル関係にあった安永良徳など、個性豊かな彫刻家たちの活躍も見逃せません。
洋画とはまた異なる、日本画と彫刻の味わい深い魅力を堪能いただける本展は、知られざる名品に出会えるチャンスでもあるのです。
(担当学芸員/魚里洋一)

【関連イベント】
*講演会
(1)「福岡の彫刻 冨永朝堂を中心に」
日時/2015年4月11日(土) 14:00~15:30
(2)「福岡の日本画 川辺御楯と吉村忠夫を中心に」
日時/2015年5月9日(土) 14:00~15:30
*講師はいずれも魚里洋一(当館学芸課長・本展担当)、場所/4階視聴覚室(定員80名)参加無料。

*学芸員によるギャラリートーク
毎週土曜日14時より40分程度
(ただし上記講演会の日(4月11日、5月9日)を除く)

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冨田溪仙「かひこの森」

 

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