福岡県立美術館
Fukuoka Prefectural Museum of Art
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郷土の美術をみる・しる・まなぶ 番外編

ARS/NATURA -「風景」の向こう側-

騒めく木々に、揺れる水面。峻厳たる山々に、雄大なる海原、浩浩たる天空。私たちは、私たちをとりかこむ諸々の現象、事物――それらをここではまとめて「自然」と呼びましょう――を「風景」あるいは「山水」などと名づけ、描き留めてきました。長い歴史のなかで、人間が、自然を、その欠片を表してきた様々な作品の中には、自然への憧憬あるいは畏怖、好奇心や所有欲などの様々な感情を見出すことができます。それはとりもなおさず、私たちがどのように自然と向き合ってきたかの現れでもあります。 「ARS/NATURA ―「風景」の向こう側―」展では、福岡を中心に活躍する現代美術の作家eito、古賀義浩、柴田高志、瀬戸口朗子の作品、そして福岡県立美術館のコレクションにより、自然をめぐる美術の諸相をご紹介します。油彩画から日本画、彫刻、ドローイング、インスタレーション、あるいは江戸時代の生写図や粉本などの絵画資料類まで、様々な作品を通じて、人と自然の関係、そして今を生きる私たちにとって自然とは何か、そのありようを提示することを試みます。 出品予定作品: 古賀義浩、瀬戸口朗子、柴田高志、eitoの4名の現代美術作家の新作・旧作と坂本繁二郎、児島善三郎、髙島野十郎、野見山暁治、水上泰生、尾形家絵画資料など福岡県立美術館収蔵作品。

ars(アルス) 「art(アート)」の語源となるラテン語であるが、日本語でいうアート(美術、芸術)より広い意味を持ち、自然に対置される人間の「技」や「技術」、「学問」を総括する意味があったという。 natura(ナートゥーラ) 「nature(自然)」の語源となるラテン語であり、「生まれる、生ずる」の意味を持つnasciに由来し、「出生」、「本性」、「天性」あるいは「自然」、「森羅万象」などを意味した。 arsとnaturaは対置される概念であり、美術と自然の関係は、その根底にある種のジレンマを孕む複雑なものでもある。しかし、そのような複雑さを超えて、人々はarsを介して、本質的には人の手には掴みえぬ自然を捉えようとしてきた。

柴田高志《櫂》2017年

柴田高志《櫂》2017年、作家蔵

髙島野十郎《筑後川遠望》1949年頃、福岡県立美術館所蔵

髙島野十郎《筑後川遠望》1949年頃、福岡県立美術館所蔵

●関連イベント ※事前申し込み不要

【アーティスト・トーク】
本展出品作家が展覧会場で作品ついてお話します。
話者:eito、古賀義浩、柴田高志
日時:10月7日(土) 14:00~
場所:福岡県立美術館 4階 展示室
参加費:無料、ただし展覧会入場券が必要です。

【講演会】
「風景」とは何か-ドイツ・ロマン主義の風景画を手がかりに
講師:落合桃子(福岡大学人文学部、講師)
日時:11月4日(土)
場所:福岡県立美術館 4階 視聴覚室
参加費:無料

「風景」の向こう側―コレクションを通してみるARSとNATURA
講師:藤本真帆(福岡県立美術館学芸員、本展企画者)
日時:11月11日(土)
場所:福岡県立美術館 4階 視聴覚室
参加費:無料

【ギャラリートーク】
本展担当学芸員が展覧会場で作品についてお話しします。
日時:10月21日(土)14:00~、11月18日(土)14:00~
場所:福岡県立美術館 4階 展示室
参加費:無料、ただし展覧会入場券が必要です。

eito《mountain attack meeeting》(参考作品)

eito《mountain attack meeeting》(参考作品)

古賀善浩《far away river -Paris-》(参考作品)

古賀善浩《far away river -Paris-》(参考作品)

瀬戸口朗子《森の入口》2015年

瀬戸口朗子《森の入口》2015年

 

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