福岡県立美術館
Fukuoka Prefectural Museum of Art
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ホーム展覧会・イベント展覧会スケジュール没後50年 中村研一展

没後50年 中村研一展

中村研一「弟妹集う」
中村研一「弟妹集う」昭和5年(1930)、住友クラブ蔵
中村研一「花籠」昭和5年(1930)、中村研一・琢二生家美術館蔵
中村研一「コタ・バル」昭和17年(1942)、東京国立近代美術館蔵

 

中村研一「サイゴンの夢」昭和22年(1947)、福岡県立美術館蔵

「没後50年 中村研一展」―光と影を生きた画家。

このたび福岡県立美術館では、昭和期の官展アカデミズムを牽引したことで知られる洋画家の中村研一(1895-1967)の没後50年の節目に、作家ゆかりの地にある宗像市、新居浜市美術館と連携し、「没後50年 中村研一展」を開催いたします。本展は、彼の没後まもなく開催された遺作展(1972年、福岡県文化会館)以来、福岡の地で開催される実に45年ぶりの大規模な回顧展です。
中村研一は宗像市出身、東京美術学校西洋画科を卒業したのちフランス留学を経て、帰国後は帝展で受賞を重ね、戦後の日展に至るまで審査員を歴任するなど、昭和期官展洋画の中心的存在として活躍しました。正確なデッサンと端正な筆致で造形的に構築された大画面作品を得意とし、作家として全盛期を迎えたと言われる戦争画などは中村の真骨頂として評価されています。本展では、戦前期の官展や戦後の日展に出品した代表作や戦争画を紹介するのはもとより、生涯愛着を持ち続けた宗像や新居浜というゆかりの場所を主題とする作品も含めてその画業を再考し、彼が生涯追求し続けたリアリズムとはいかなるものであったのかを検証します。正統な写実に貫かれた風格あふれる絵画は、彼が生きた近代という激動の時代の中でも時流に流されることなく追求し続けた「絵画の真実」として、今を生きる我々にも時代を超えて訴えかけてくることでしょう。

■イベント情報

展覧会プレイベント・アクロス文化学び塾による講演会
「宗像が生んだ近代洋画の巨匠・中村研一の生涯と芸術」→終了しました
日時:1月13日(土)14時~15時30分
講師:高山百合(当館学芸員、本展企画者)
場所:アクロス福岡2階セミナー室2(福岡市中央区天神1-1-1)
受講料:500円
※お申込み・お問合せはアクロス福岡(TEL:092-725-9100)まで

講演会
1. 「絵描きが語る中村研一と戦争画」
日時:2月10日(土)14時~15時30分
講師:菊畑茂久馬 氏(画家)
参加希望の方はTELかFAXで要事前予約
(TEL:092-715-3551/FAX:092-715-3552)

2. 「中村研一と新居浜、そして住友」
日時:2月17日(土)14時~15時30分
講師:菅 春二 氏(新居浜市美術館学芸員、本展共同企画者)、予約不要

3. 「官展洋画の寵児・中村研一 戦前から戦後への断絶と継承」
日時:3月3日(土)14時~15時30分
講師:高山百合(当館学芸員、本展企画者)、予約不要

※1、2、3の開催場所は全て当館4階視聴覚室、参加無料、定員約80名

担当学芸員によるギャラリートーク
①2月3日(土)14時~
②2月24日(土)14時~
③3月10日(土)14時~
開催場所:福岡県立美術館4階展示室内、参加無料(要観覧券)、予約不要

《主催》福岡県立美術館
《共催》宗像市、宗像市教育委員会、宗像ユリックス
《共同企画》新居浜市美術館
《助成》芸術文化振興基金

■巡回情報
下記の会場を巡回します。出品内容は会場ごとに異なりますので、各会場にお問い合わせください。
宗像ユリックス/2018年3月14日(水)~4月1日(日)
〒811-3437 福岡県宗像市久原400 TEL:(0940)-37-1483
新居浜市美術館/2018年4月28日(土)~6月10日(日)
〒792-0812 愛媛県新居浜市坂井町2-8-1 TEL:(0897)-65-3580

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