福岡県立美術館では、現在、全館あげて県展（福岡県美術展覧会）を開催しておりますが、 美術館4階の一角には特設の髙島野十郎コーナーを設けています。 今回展示しているのは、秋にちな…
2014年9月8日（月）
福岡県筑後市の九州芸文館は、この4月、開館1周年を迎えます。その記念行事の一つとして、福岡県立美術館コレクション展「うつろうかたち とけあうことば」が開催されますが、髙島野十郎…
2014年4月17日（木）
風景画とならんで野十郎が生涯にわたって盛んに描いたのが、果実を主題にした静物画である。とくに本作でも取り上げられている洋梨やブドウは、リンゴとともに彼の好みとした対象であった。…
2013年9月30日（月）
春という題名がついているとはいえ、大樹は冬の姿のままである。しかし画面左右の桜の花が満開の時を迎えている。地面には緑が広がり、もうすぐ春の翼はこの大樹にも暖かな風を吹き込むだろ…
2013年9月23日（月）
生涯独身であった野十郎は、身の気軽さも手伝って旅に出かけることが多かった。仏教に深い関心を寄せていた彼は、古寺や札所を巡る目的で、とくに京都や奈良、四国、また晩年には秩父の札所…
2013年9月16日（月）
野十郎の自画像は現在のところ本作を含めて4点だけが知られている。それらは20歳代半ばから30歳代前半頃に描かれたもので、彼の若き日の姿をうかがい知ることができる。いずれもきわめ…
2013年9月9日（月）
昭和5年、野十郎は欧州にむけて旅立った。前年には個展開催のため大連に渡り、正月過ぎて間もなく北米航路の船上の人となった。ニューヨークを経由してフランス、ドイツ、オランダ、イタリ…
2013年9月5日（木）
現存する最大の大きさを誇る本作は、ある会社のクラブハウスの壁を飾る作品として描かれた。取材地は新宿御苑といわれている。濃厚な色彩で描かれた森や水面が画面を広く覆うなかで、睡蓮の…
2013年9月2日（月）
台の上に火の点された蝋燭が一本立っている、たったそれだけの作品だが、野十郎は画業の初期にあたる大正時代から晩年まで、この蝋燭の作品を数知れず描き続けた。画面の大きさは、サムホー…
2013年8月28日（水）