福岡県立美術館
Fukuoka Prefectural Museum of Art
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「とっぷらいと 98号」できました!

撮影 花田朋子

撮影 花田朋子

夏っぽいさわやかさを引っさげた前回の冬号が発行されてまだ2か月しか経っていませんが、今度は美術館ぽくない(?)98号が完成しました。

美術館ぽくはなくても、ケンビっぽい、「とっぷらいと」っぽいと、編集責任者である私は大満足。

この写真は、これまで2年間、6回にわたって表紙写真を撮ってくださっていた写真家・花田朋子さんの「卒業」写真。今回は、ケンビが耐震工事のための休館中ということもあって、「花田さんが撮りたい写真を撮ってください」とお願いしました。

見ているとなぜかじわーっと涙がにじんできます。

そして中を開けば、いつものとおり見どころ読みどころ盛りだくさん。

特集:2014年、2015年の主な展覧会の紹介
コレクション紹介:古川吉重「L10-4」
作家紹介:井上三綱
活動報告:スクール・ミュージアム事業
展覧会報告:江上茂雄展

表紙写真:花田朋子
中表紙写真:酒井咲帆
デザイン:毛利清隆

休館中につき当館で手に取っていただくことはできませんが、県内美術館をはじめ様々な施設・店舗にお送りする予定ですので、もし見かけましたらぜひ開いて、読んで、できればどこかに取っておいてくださればとてもうれしく思います。(竹口)

インターンシップの受入れ

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県美では、中学生から大学生までのインターンシップを受入れています。先日も福岡県立大学から1名を受入れ、5日間真剣に取り組んでいました。以下に学生の方の感想を紹介します。

***

はじめまして!私は今日までの5日間、県立美術館でインターンシップをさせていただいた大学1年生です。

では、5日間の体験をふり返ってみます。

私は5日間、文書や図録の整理、展示台の塗装など他のインターンシップの人とは違う貴重な体験ができました!活動する中で、職員の方々から教わることは初めて知ることばかりで、毎日驚きの連続でした!!!

また、来館者には見えない部分で職員の方々が動き回っていることを知り、「働く」ということがどんなに大変か少しわかった気がします。本当にありがとうございました!

まだまだ私は知識が足りないので次はもっと作品について勉強して、お客様として福岡県立美術館に来たいと思います!!(Y.K)

***

このインターンシップを通して、「働く」意味について自分なりに考えることができたようです。

適度な緊張感の中、相手が伝える内容をよく理解し、自分の考えを伝えたり業務を積極的に取り組んだりできました。Y.Kさん、これからもがんばってください!(松藤)

【他館への貸出情報】児島善三郎「蓮花」1939年

福岡県立美術館は休館中ですが、ケンビの所蔵作品を別の場所で見ることができます。

今回、ご紹介するのは、児島善三郎「蓮花」(1939年)。本作が展示されている「東京・ソウル・台北・長春―官展にみる近代美術」が福岡アジア美術館で3月18日(火)まで開催中です。

児島善三郎「蓮花」1939年、福岡県立美術館蔵

児島善三郎「蓮花」1939年、福岡県立美術館蔵

児島善三郎は福岡出身の洋画家。独立美術協会を結成して在野の雄として活躍しました。一昨年当館で開催した「児島善三郎と中村研一 福岡ライバル物語」でもスポットを当てた画家です。「蓮花」では、蕾を結び、花開き、そして散るという蓮の花を諸相を大胆な筆致で堂々と描きだしています。

会期残りわずかですが、中洲にいらっしゃった際はぜひお立ち寄りください!(M.F)

 

【「東京・ソウル・台北・長春――官展にみる近代美術」】
福岡アジア美術館 平成26年2月13日(木)~3月18日(火)

ただいま工事中(その3)

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塔はいまやすっかり覆われてしまい、ふしぎな景色になっています。(竹口)

配列された「状況」を見に行けば…

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ケンビからは徒歩10分ほどでしょうか、天神のど真ん中、IMSビルのなかにそれはあります。

三菱地所アルティアムで開催中の展覧会「状況の配列」。ギャラリーの入口はまだまだ設営中のような様相ですが、いえいえ、そこがこの展覧会のミソ。足を踏み入れ、導かれるままにしばし歩けば、悶絶すること間違いなし。

今回のインスタレーション作品をつくったチーム「目(め)」に騙されてみてください。目からうろこやら何やらがこぼれ落ちますよ。

それにしても、どうしてケンビのブログでこの展覧会をこんなにも推すのか? それもまた作品をよくよく見てのお楽しみに。(竹口)

三菱地所アルティアム
→ http://artium.jp/
★「状況の配列」は3月15日まで

【他館への貸出情報】柳瀬正夢「果樹島園」ほか

福岡県立美術館はただいま休館中ですが、実は、休館中でも別の場所でケンビの作品をみることができます。

例えば、こちら。

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3月23日(日)まで神奈川県立近代美術館<葉山館>で、そして4月5日(土)からは愛媛県美術館で開催する「柳瀬正夢 1900-1945」展です。 *写真は図録と愛媛県美術館の展覧会チラシです。
この展覧会では当館所蔵の柳瀬正夢の作品も展示されています。

チラシの下段に大きく掲載されているのもその一つ。「果樹島園」です。
油彩による屏風形式の本作は柳瀬が18歳の年の作品です。清澄な青の海に浮かぶ島々がモザイク画のような大ぶりの点描でおおらかに描かれています。橙色の果物が実る木々に、桃色に染まる山並み。畑に横に寝転がる犬の向こうには農作業にいそしむ人々が見えます。柔らかで澄んだ色彩で描き出された牧歌的な情景は、柳瀬の思い描く理想郷の姿なのかもしれません。

他にも5点の福岡県立美術館所蔵の柳瀬正夢の作品が展示されています。
神奈川に愛媛。お近くにいらっしゃった際は、ぜひ立ち寄ってみてください! (M.F)

【「柳瀬正夢 1900-1945」展で展示中の福岡県立美術館所蔵作品】
柳瀬正夢「池畔の牛」1916年
柳瀬正夢「風景」1917年
柳瀬正夢「磯邊氏の肖像」1917年
柳瀬正夢「果樹島園」1918年
柳瀬正夢「波止場のI氏」1922年
柳瀬正夢「少女像」1922年頃

【「柳瀬正夢 1900-1945」】
神奈川県立近代美術館<葉山館> 平成26年2月11日(火・祝)~3月23日(日)
愛媛県美術館 平成26年4月5日(土)~5月18日(日)

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