月曜日休館。ただし、10月9日(月祝)は開館、10月10日(火)は休館。
(祝休日の場合はその翌平日)
(入場は17:30まで)
*65歳以上は600円
*()内は20名以上の団体料金。
*次の方々は無料/身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方及びその介護者/教職員が引率する小・中・高等学校・中等教育学校・特別支援学校の生徒及びその引率者/土曜日来場の高校生以下の方
このたび福岡県立美術館では、博多に生まれ、昭和期の洋画界で大きな役割を果たした洋画家・児島善三郎(1893₋1962)の生誕130年の節目を記念する回顧展を開催します。西洋美術の模倣ではない「日本的油絵」とは何かということを常に考え、日本の伝統美術を踏まえた装飾的かつ大胆な表現と色彩が魅力的な児島は、1930年結成の独立美術協会のリーダーとしても大きな役割を担いました。
児島善三郎の回顧展としては久しぶりの開催となる本展では、初期から晩年に至るまでの代表作を数多く含めて画業の全体像を示しつつ、日本におけるフォーヴィスムのひとつの到達点ともいえる人物画や風景画、花の作品を紹介します。いずれも、時代を経た今でも古めかしさを感じさせない豪華絢爛な作品群です。
そしてまた本展では、児島善三郎がキャンバスに込めた“希望”をテーマとします。太平洋戦争という大きな時代の波に翻弄された画家が、代表作《春遠からじ》や《アルプスへの道》など、戦後に描いた風景画に託した、再生への切実な思いを読み取っていただければ幸いです。
絵描きとして生きることへの希望、永遠の美を探求することへの希望、そして描くことへのあくなき希望―児島善三郎の作品に宿されたポジティブなエネルギーは、今を生きる私たちの心にも希望の光をもたらしてくれることでしょう。
(1)レクチャー
開催場所/福岡県立美術館4階視聴覚室、参加無料、予約不要 定員/80名(先着順)
(2)担当学芸員によるギャラリートーク
10/7(土)、10/21(土)、12/9(土) いずれも14時~(30分程度)
開催場所/福岡県立美術館4階展示室内、参加無料(要観覧券)、予約不要
本展担当学芸員の高山百合が展覧会や作品についてお話しします。
展覧会のチラシはこちらから→「生誕130年児島善三郎展」チラシ