2015年5月30日(土)
筑後船小屋駅にある九州芸文館にて、毎年恒例の福岡県立美術館コレクション展が開催中です(~6/21まで)。
今回のテーマは「物語」。「美術に聴く“物語”」と題されています。「え?美術は観るもので、聴くのは音楽じゃないの?」と疑問に思われた方は、その疑問を確かめにどうぞ会場まで足を運んでみてください。意外な美術の楽しみ方が発見できるはずです。
「まあ、美術は観るものだけど聴くこともできるよね」とスルーしてしまった方も、せっかく当館からチャーミングな収蔵品の数々をご覧いただける機会ですので、観て、あ、いや、聴いてもらえればうれしく思います。(竹口)
九州芸文館
→ http://www.kyushu-geibun.jp/
福岡県立美術館コレクション展 美術に聴く“物語”
→ http://www.kyushu-geibun.jp/main/1759.html
*出品リスト等、展覧会の詳細な内容はこちらで確認いただけます
2015年5月29日(金)
伝統工芸のわざを競う公募展のひとつ「西部伝統工芸展」が50回目を迎え、それを記念して特別企画展「九州・沖縄の力」が開催されています(福岡展5/26~5/31[福岡三越9階 三越ギャラリー]、熊本展6/17~6/22[鶴屋百貨店 東館7階 鶴屋ホール])。
九州・沖縄の土地の力を再認識するために古美術品・物故者の作品などを展示しようとの企画。当館の収蔵品からもご紹介いただき、染織と人形を計8点出品しております。他にも普段はなかなか目にすることのできない工芸作品がたくさん展示され、眼福の極み。伝統工芸の「いま」を切り拓こうと切磋琢磨する作家たちの作品と、先人たちの尊敬すべき仕事の数々を、どうそあわせてご堪能ください。驚くべきことに入場無料です。(竹口)
当館からの出品作品
森山虎雄(初代) 久留米絣着尺「蚊絣」
松枝玉記 久留米絣着物「島」
古博多織帯
小川善三郎 献上博多織帯「五献立八寸名古屋帯」
高木秋子 木綿地風通織着物「ミモザの季節」
鳥巣水子 藍絣花織帯地「ステンドグラス」
宗七焼 「在原業平像」
鹿児島寿蔵 紙塑人形「車興し」
第50回記念西部伝統工芸展
→ http://www.nihonkogeikai.or.jp/exhibition/seibu/50
*特別企画展「九州・沖縄の力」は福岡・熊本会場のみで、大分には巡回しません。
2015年5月19日(火)
福岡県立美術館では1階と3階の展示室を、美術団体や一般の方々の展覧会のための場所としてお貸ししております。
四月に国立新美術館に1,050点程の洋画を展示、全国14ヶ所にて巡回展を開催中です。県立美術館では、巡回作品約60点と福岡、佐賀、大分、長崎、山口の会員作品約110点を展示しています。(会場 3階1・2・3・4室 一般700円、大学生以下は無料)
広く一般、高校生、大学生を対象とする公募展です。約80点の洋画を展示しています。(会場 1階彫刻室 入場無料)
2015年5月16日(土)
「国際博物館の日」(5月18日)にちなんで開催されるミュージアムのおまつり、「福岡ミュージアムウィーク」が今年も始まりました。福岡市博物館、福岡市美術館、福岡アジア美術館を中心に、福岡市内たくさんのミュージアムでイベントや特典が盛りだくさんの9日間です。
当館では4階で開催中のコレクション展「特集 福岡の日本画と彫刻」が入場無料。コレクション展クイズに参加してグッズをゲットしてください!
5月16日(土)と5月23日(土)には、午後2時からコレクション展会場にていつも通り学芸員によるギャラリートークもあります。「ギャラリートークって一体なにをトークするの?」「それっておもしろいの?」と二の足を踏んでいらっしゃる方も、入場無料のこの機会にぜひ体験してみてください。(竹口)
福岡ミュージアムウィーク
→ http://f-museum.city.fukuoka.lg.jp/museumweek/index
2015年5月12日(火)
福岡県立美術館では1階と3階の展示室を、美術団体や一般の方々の展覧会のための場所としてお貸ししております。
3階3,4号展示室
入場無料
写楽会は人物や風景、植物などを描き、毎年作品展示会を行っています。今年は水彩画や絵手紙の作品約130点を展示しています。
2015年5月12日(火)
ケンビ1階のカフェテリアでは、現在開催中の「旅する芸術家 ホジェル・メロ」展とコラボしたオリジナルメニューを販売中です。色とりどりのフルーツやブラジルの特産品アサイーを使ったスイーツも期間限定で用意しています。(限定メニューは5月17日までです)
美術館でのほっこりしたひとときを、カフェテラスで過ごしてみませんか。みなさまのお越しをお待ちしております。(新谷)
2015年4月30日(木)
熊本の小国町にある坂本善三美術館にて「生活と美術展 暮らしの中の坂本善三」という展覧会が開催されています(~5月31日)。当館で2016年1月から開催するコレクション展「あなたの暮らしのための工芸」と趣旨や狙いが共通していることもあって、展覧会をいっしょにつくってくれる坂下和長さん(CRITIBA)と連れ立って見に行ってきました。
居心地よく、刺激的でもある、すばらしい展覧会でした。どうすばらしいかと私が説明するよりも、チラシにも記載されている展覧会趣旨の文章をそのまま紹介した方が伝わるような気がしますので、以下に。
好みの服を着たり、好きな茶碗で食事をしたり、生活の中に美意識が生きている場面は多数あります。壁を好きな絵で飾るのもその一つでしょう。坂本善三の作品も、多くの家庭でその生活の一場面を彩ってきました。そんな元個人蔵の作品が当館にも多数収蔵されています。
それらの作品が、さまざまな暮らしの中でどのように愛でられてきたのか、美術館の中で再現してみようというのが本展の試みです。本展では、熊本県伝統工芸館収蔵品によるさまざまな工芸品と、坂本善三が使っていた道具や手がけた工芸作品によって暮らしの様子を再現し、その中で坂本善三の作品を味わってみようと思います。
家庭の中で作品は、美術館のような作品を鑑賞するためだけの部屋ではなく、日常の道具が置かれている中に存在しています。生活の中での絵画は、じっくりと眺める鑑賞の対象というよりは、日々の営みのかたわらで人々に静かに寄り添い、その日の出来事や気分によってさまざまな表情を見せていることでしょう。目にも留まらないこともあるかもしれないし、毎日暖かく語りかけてくれるかもしれない。あるいはふとした拍子に、日常が一変するような啓示を与えてくれることがあるかもしれません。
もしかしたら、そういうなんでもない毎日の中で私たちの心の礎を作り続けることこそが、美術の持つ本当の力なのではないでしょうか。
本当に好きなものに囲まれて暮らす豊かさを感じると共に、美術館で見るのとは違う、生きた美術の姿を垣間見ることができればと思います。
どうぞおうちでリラックスしているときのような気分で、この空間をお楽しみください。
新緑が気持ちいい季節です。来年の当館コレクション展「あなたの暮らしのための工芸」の予習もかねてお出かけくだされば、うれしく思います。(竹口)
坂本善三美術館
→ http://sakamotozenzo.com/
CRITIBA
→ http://critiba.com/
2015年4月30日(木)
福岡県立美術館では1階と3階の展示室を、美術団体や一般の方々の展覧会のための場所としてお貸ししております。
3階3,4号展示室
入場無料
主に福岡県内で活躍されている各芸術グループの代表者の作品を通して作家と作家、作家と美術愛好家との交流を図る展覧会です。
1階展示室
入場無料
芦馬治雄(あしまはるお)、梵主(ぼんず)他、主催者が所蔵する作品と北九州市や福岡市で活躍する作家の作品を展示しています。